2008年06月30日

レビューの質の低下を招くサービスは危険

消費者(インターネットユーザー)が、レビュー記事というものを信用しなくなってきています。

●「レビューアフィリエイト」「~バズ」というサービスの乱立
●広告主がブロガーに望むことと消費者が求めていることとの意識格差
●報酬やサンプルが欲しいからということで質の低い記事を書いてしまう書き手

消費者に本当に価値があるのかと疑問に思う状況になってきています。

実際、普通のインターネットユーザーである同世代の友人たちは、かなりの疑問をもっていて、なかなか信用できる記事にあたらないとよく言っています。


各サービスを提供する企業にこういう状態を説明しても、びっくりするくらい聞き入れてもらえません。「審査したり、条件をつけているから大丈夫ですよ、うちは」みたいなよくわからないことを言われてしまったりします。

素人は「審査」されるとなったら、「悪口を書いてはいけない」、「ほめなきゃいけない」と考えるのが一般的。Thanks!消費者のレビュー不信へ---「レビュー」が危いっ!


日記を書き始めたばかりの「物事をテキストで表現することの初心者ブロガー」には審査や条件はけっこう難しかったり、面倒なものです。もともとライター志望で、これだけウェブで文章を書いていて、さらに本業としてライター業もさせてもらえるようになった私ですら、ECサイトさんに読まれる、審査されるとなると考えることが多くて、すごく時間がかかるんですよレビュー1本に。

純粋に何かの情報発信をしたいと思う人は、この報酬の低さや条件の面倒さに気づき、あまり利用しないサービスなんじゃないかと思えます。

サービスを提供する企業が思い描いているような、簡単な話で終わらないと思います。レビューというものの信用性を壊してしまう、そしてそれを回復させるにはどれだけの時間や労力がかかるかというものを理解してもらいたいと思います。

。。だいたいその回復させないといけない状態になったところで、しわ寄せが来るのは、今まじめに一生懸命レビュー書いている人たちなんですよ。本当に良質の記事を書いてくれる人を苦しめるサービスだってわかってもらいたいんですけどね・・・。

この状況を今書こうと思ったのは、森田さんのブログ「あっちこっちからEC考」にレビューが危ないという記事が掲載されたからです。ぜひ森田さんの記事も読んで、考えていただければと思います。



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Posted by オレンジスカイ at 11:22│Comments(9)レビュー
この記事へのコメント
オレンジスカイさん

はじめまして。
いつもとても参考にさせていただいています。

私もこの記事を読んで本当にそう思います。

今、ブログに記事を書くことで報酬をもらえるアフィリエイトが流行っていますが、先着で報酬をもらえるところと、先着だけど内容が本当に良い記事だけを優先して報酬を与えているところがあるようです。

ひどいひとには報酬ほしさ、サンプルほしさにブログレビュー依頼できたメールを丸写しだったり、他の人のレビューを丸写しでところどころ言葉を変えて
載せていたりするようです。

私も今回の記事を読んで自分よがりになっていないか見直さないといけないと改めて思いました。
Posted by チョコチョコ at 2008年06月30日 13:03
こんにちわ、やっぱりその場合の審査って
「商品のデメリットを書いてちゃダメ」なのでしょうかね(^^;
実際にレビュー記事を書いていくら、的な事はしたことがないのでよくわからいです。
本当に使った商品のなら書いた事ありますけどねー。
やっぱりこういった「簡単に報酬がもらえる系」のサービスはASPもECもユーザーも少し考えるべきところがありますよね。
そのうち一般のユーザーから「レビュー記事はスパム」的な扱いになってしまわないかと心配・・・
考えすぎですかね。
Posted by okishiro at 2008年06月30日 14:35
確かに、検索結果を見たり同じ商品のレビューを見たりしたときに、金太郎飴のように『同じ内容』のブログが増えているように思えますね。特にバズ系のネタになったキーワードは顕著です。

バズ系のサイトの場合「縛り」がきつくていい記事を書くのに苦労することはよくあります。それでも無理して書くと・・・・上のような状況を生むことに。

これは、レビューを書く人にもマイナス(特に日記に紛れて書く場合)になります。←ここがオレンジスカイさんの言う、レビュー記事の信用性の低下。

自分はそれだけではなく、サービスを提供しているECサイトにもマイナスになると思います。←同じような内容の記事が沢山あるECサイトの信用性の低下。

正直今時のユーザーはその記事が提灯記事なのかどうなのかを見極める力は持っているとので、このまま続けることは「loss-loss」の関係を構築することになると思います。

自分もバズ系も書いた経験もありますし、レビューも書いていますが、今一度初心に戻って「なぜ書く」を見つめてみようと感じました。
Posted by yuji at 2008年06月30日 14:42
◆チョコチョコさん
コメントありがとうございます^^

>ひどいひとには報酬ほしさ、サンプルほしさに
この気持ちわかりますよ~(書く人の気持ち)。私もお金なくて困ってた時期があったんですが、そのときなら確実にとりあえず全ての記事を書きつくそうって思ったはずです。だから、そういう人を責めるつもりは全くなくて、そういうシステムを作ってしまった今の状態がよくない、と思ってます。

◆okishiroさん
>商品のデメリット
いやそんなことはないと思うんですよ。ただ「前向きに何か改善策をあわせて書いてください」みたな条件がある場合があります。書き方を心得ていれば、なんとなく提案できるものですが、急いでいたり、とりあえず書き終わらせたいときは、なかなかそこまで丁寧にかけませんよね。(だからデメリットは書かなくなる)

◆yujiさん
>キーワードは顕著
ですね~。私もそういうサービスで商品が提供されたんだなってすぐ気づきます。一気にでてきますから。

>loss-loss
ですよね・・・。私もほんと思うんですよ。だからECさんで「これからサンプル配ろうと思ってるんだ、●●サービス使って」という話を聞いたときは、いやーせっかくだから止めたほうがいいですよと言ったりします。今の状態では、コストかける理由がないかなと思ったりしてます。
Posted by オレンジスカイオレンジスカイ at 2008年06月30日 15:46
こんばんは。
私も先日、初の依頼があって(!)苦労しながらレビューを書いたのですが、参考にしようと検索したら、バズ系の商品配布後だったらしく金太郎飴状態でした。
どの記事もアゲアゲで違和感があったので、最終的には思ったことを思ったままに書いてしまい、「もう依頼がこないかも・・・」とちょっとビクビクしています。

でも結局のところ、思ってもいない褒め言葉だけでまとめようとすると時間ばっかり掛かってしまい、完成してもグダグダな記事になってしまいそうな気がします。
あえてデメリットや欠点を書くことも記事の信頼性に繋がると思うのですが、この場合の信頼性と販売力って関係ないんでしょうね・・・。
(だからECサイト側もアゲアゲ記事を推奨なのかも)

>報酬やサンプルが欲しいからということで質の低い記事を書いてしまう書き手
まだまだ修行中ですが、当てはまらないように自戒しないといけないですね。
Posted by うさちん at 2008年06月30日 23:35
◆うさちんさん
>最終的には思ったことを思ったままに書いてしまい
いやーそれが基本だと思いますよ♪
自分のブログなんだから好きなこと書いていいはずです。

>まだまだ修行中ですが、当てはまらないように
なんでもユーザーのためになろうと思う努力って大切ですよね。書くほうが悪いわけじゃなく、そうなってしまいがちなサービスに問題があると思うんですが、、、
Posted by オレンジスカイオレンジスカイ at 2008年07月01日 02:11
こんにちわ。
少し前まで積極的に記事を書いていましたが、Googleに
嫌われて、サイトのランクが落ちたのをきっかけに
書くのを止めました。Googleに嫌われるのも当然だと思います。

私は基本的に思ったことを率直に書くようにしていましたし、
他のレビュー記事と同じように書いていましたが、
やっぱりその割には報酬が低すぎますよね。
3行広告のような記事でも同じ報酬だと考えると、
なんか真面目に書いて時間を割くのが割に合わない感じがします。

指定文字数ギリギリで、商品やサービスを絶賛するような記事に出会うと
本当にがっかりしてしまいます。広告主も、本当にこう言う記事が
出てそれで良いのかと、当初から疑問に思っていました。

最初は、アフィリエイトで中々成果の出ない人たちにとっての
救世主のような扱い(やれば必ず報酬がもらえるので)でしたが、
今はかなり問題になってきてしまいましたね。残念です。
レビュー記事がスパム的な印象をもたれてしまうと、
おっしゃるとおり、真面目なレビュアーは困ってしまいます。

情報商材がばら撒いている手法といい、
こう言う悪質、または低品質のサイトが増えて、
検索サイトの結果さえあてにならなくなってしまっていて、
キーワードで検索しても中々目指す情報に出会えません。

自分もまだまだ勉強中ですが、誠意のあるサイトづくりを
心がけていきたいと思っています。
Posted by kalen at 2008年07月01日 09:20
わたしの記事から感じて、記事を書いてくださって、ありがとうございます。

販売側、アフィリエイト側、買う側、本音で書かれた本当のレビューは3者のWin-Winになりますが、いまのやりかたではみんなが不幸になる気がしています。

確かに、最後の1踏み問題(レビューに背中を後押しされて購入するひとも、最後の1踏みは、ポイントサイトでポイントバック。特にマイレージなど大手サイトがポイントバックコーナーを作るようになって、それが顕著)などもあり、良いレビュアーが、それにふさわしい報酬をもらえないという問題はありますが、いまのやりかたはその解決法には、なってない、どころか、事態を悪くしているのが懸念です。
Posted by 森田慶子 at 2008年07月01日 10:47
◆kalenさん
ごぶさたです~!
>なんか真面目に書いて時間を割くのが割に合わない感じがします。
そう思うのが人間だと思いますよ。私も300円なら、やっぱ300円のことしか書かないと思います。アフィリエイトはずっと記事が残っていれば成果でるかもしれませんが、書いてそれで終わりなんですからもっともらわないと・・・。

>キーワードで検索しても中々目指す情報に出会えません。
私も肝に銘じて、ちゃんとしたサイト作っていかないといけないなって思います。

◆森田さん
いつも色々なことを教えていただいてありがとうございます。

>みんなが不幸
lose-loseの関係になるよね、って友達と話してました。ほんとそうですよね。なんかもっとうまくやる方法があると思うんですけど、、、。最後の1クリック問題もこれから色々取り上げていかないといけないし、取り組むべきことってたくさんありますね。私も微力ですが、自分ができることを探してやっていきたいと思います。
Posted by オレンジスカイオレンジスカイ at 2008年07月02日 10:41
 
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